英語が出来ない人ほど仕事ができるという戯言【大間違い】
今日もいいお天気ですね。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
さて、「英語が出来ない人ほど仕事ができる」なんていうセリフを耳にしたことありますか?
この言葉、英語が出来ない日本人の言い訳100選の上位に入る迷言なんです。
考えてもみてください。中央省庁や大手企業や世界的な実業家は皆普通に英語を話していますよね。別にネイティブ並みの非の打ち所がない英語ではなく、日本語訛りでも単語の羅列だけのような英語でも、日本のトップエリート層と言われる人たちは英語をこコミュニケーション言語のひとつとして日頃からしっかりと運用しています。
皆さんにはこんな迷言に騙されない欲しいと思いますし、この迷言が如何に愚かなことなのかを今日はお伝えしようと思います。
■もくじ
1.英語が出来ない人ほど仕事ができるという戯言【大間違い】
1-1.自分の英語コンプレックスを顕にした言葉
1-2.英語コンプレックス正当化のための屁理屈
1-3.他力本願という甘えの極み
2.仕事ができる人は英語も普通に出来るという現実
2-1.仕事ができる人なら必要なことは必ず身に着ける【本能で習得】
2-2.ビジネス英語とはネイティブ並みの英語ではない
2-3.能力の高さの一例としての英語
■まとめ
ちなみに、この記事を書いた僕は、高校は底辺高校から大学は下克上を遂げて誰でも知っている一流と呼ばれる大学に現役で合格したロスジェネおやじです。そんな僕は英語偏差値38からTOEIC980点・英検1級まで這い上がり、これまで数々のシーンで英語を使ってきました。
1.英語が出来ない人ほど仕事ができるという戯言【大間違い】
そもそもこの言葉は違和感に満ちていると感じませんか?
仕事とは何のことを指しているのかは不明ですが、それがいわゆるビジネスパーソン全般のことを指すのであれば、この言葉は大きな間違いです。もちろん英語が必要のないビジネスをしている人であれば英語が出来なくても何ら支障はありません。しかし、その人が英語は出来ないということと、その仕事ができるということは全く別の話で、何ら関連性の無い話です。この関連性のない別次元の二つの話を強引に並列にしたこの言葉は、単なるい戯言にしかなりません。
一体なぜこのような戯言を捏造する日本人がいるのでしょうか?その背景に迫りたいと思います。
1-1.自分の英語コンプレックスを顕にした言葉
ずばりその背景は、自分の英語能力の無さ=英語コンプレックスです。
この凄まじい英語コンプレックが、強引極まりないこの戯言を捏造させたのです。
「英語が出来ない人ほど仕事ができる」などと言って憚らないその本人こそ、実は最も英語が必要なのに全然英語を身に付けることができないという大きな劣等感を抱いている人物なのです。
こちらでお伝えしたような、自分は何の努力もせずに、周囲の人間の評価を相対的に下げることで自分の評価を上げようとする典型的な底辺人間の思考回路であると言えます。
おそらくこれまで、自分の周囲には仕事も出来て英語もできるという人たちが多く居て、そんな人たちを前にして激しい劣等感にさいなまれ続け、とうとうここまでこじらせてしまった、そういう人がこのような戯言にしがみついているのです。
1-2.英語コンプレックス正当化のための屁理屈
これは戯言であって屁理屈です。本人は理屈が通っていると言い張りますが、まったく通っていないことは明らかです。
太っている人がスリムな人のことを「あいつは胃下垂だからな」と言っているのと同じこと、事の本質から目を背けて自分を正当化させようとする屁理屈なのです。
このような屁理屈にいつまでも固執していたら何事も身に着けることはできませんし、人として進歩することはありません。
そして何よりも人間としての魅力の無さ、小ささ、低劣さが全面に出てしまうので周囲から人がどんどん居なくなり、最終的には誰からも相手にされなくなります。全てが悪循環になり身の破滅を招きます。
1-3.他力本願という甘えの極み
また、そのような人間には「他力本願」という甘えの極みが染みついているのです。もし英語が必要なシチュエーションになっても周囲の人が助けてくれる、他の人にやらせればいい、と言うような逃げ腰のスタンスが根底に有ります。
正当な料金を払って通訳を雇うのであればそれも大いに結構です。しかし、そのことが「英語が出来ない人ほど仕事ができる」という話には全くもってつながりません。
例えばこれが英語でなくロシア語だったとしましょう。僕はロシア語はわからないので仮にそういう場面に遭遇したら事前に通訳をお願いするでしょう。しかし、自分はロシア語ができないから自分は仕事ができる人だなんて口が裂けても言えませんし、そもそもロシア語が頻繁に必要な場面にに関わるようになったのなら僕なら本能的にロシア語の勉強を始めますね。
つまり、甘えるなということなんです。
2.仕事ができる人は英語も普通に出来るという現実
そもそも仕事ができる人は、自分の仕事の中で英語が必要であれば英語力を必ず身に着けます。ビジネスに限らず、サッカー選手だって野球選手だって海外で活躍している人たちはみんなそうですよね。
イチローだってダルビッシュだってマー君だって大谷だって、本田だって長谷部だって長友だってみんなそうじゃないですか。彼らが「野球ができる人は英語ができない」とか、「サッカーができる人は英語やドイツ語やイタリア語やトルコ語が出来ない」なんて腐ったことを言っていますか?
2-1.仕事ができる人なら必要なことは必ず身に着ける【本能で習得】
つまり、命懸けで物事に取り組んでいる中で英語が必要なら人間は本能として英語を学習して、物凄いスピードで習得するということなんです。僕が口を酸っぱくして言っている「本能で学ぶ英語」ということです。
ビジネスを成功させるため、野球やサッカーで結果を残すため、という自分の人生を懸けて取り組むことの中で英語の習得ご必要ならば、人間だれしも全身全霊で英語を習得するものでしょう。
そこで「英語が出来ない人ほど結果が残せる優秀な人だ!」なんて、そんな馬鹿げたことをどこの誰が口にするんですか?
それはまったくもってナンセンスな話であることが良くわかりますよね。
2-2.ビジネス英語とはネイティブ並みの英語ではない
そして、その英語とは何かというと、それは自分の人生を懸けて取り組むことを達成するための手段のひとつということです。つまり、自分の意思が相手に伝われば良いということなので、ネイティブ並みの発音や完璧な文法の英語でなくとも意思疎通が可能であれば十分なのです。
こちらでお伝えしたように、英語といっても地域によってさまざまな訛りやクセがあります。ですので、日本人ならジャパニーズイングリッシュで十分なんです。
ネイティブなら物凄くなまった英語でも母国語なのですぐに理解することが出来るので心配無用です。
関東の人でも関西弁や東北弁や九州弁の大まかな意味は全然わかるのと同じことです。何ら憶することはありません。
2-3.能力の高さの一例としての英語
このように、仕事で英語が必要な人は本能として習得してしまいます。それが何を意味するかと言うと、つまるところその人は自分にとって必要なことはしっかりと習得する能力が有ると言う裏付けなのです。つまり、その人の学習能力の高さを表しているということなのです。
そう考えると、「仕事ができる人は英語ができない」なんていう話は論理が完全に破綻しているということがお解りいただけると思います。
また、そのような屁理屈に固執していること自体が、「自分は能力が低い人間です。努力もしません。」と言っているのと同じことだということもお解りいただけることでしょう。
■まとめ
「英語が出来ない人ほど仕事ができる」という言葉を耳にすることが結構あると思います。しかしこれは論理的に破綻した戯言・屁理屈でしかありません。
英語が必要な環境で大成しようとする人は本能として英語を習得します。
そのような真実から目を背け何の自助努力もせず、逆に周囲の評価を相対的に下げることで自分の立ち位置を高くしようとするなど愚の骨頂、底辺的思考の極みであることがよくわかります。
そのような戯言に惑わされることなく、英語が自分の人生にとって必要なら本能として英語を習得して謙虚に高みを目指しましょう。