英語はSVOCだけに注目すればすぐわかる【長文なんて楽勝!】
皆さん今日もお疲れ様です。
さて、今日は英語のSVOCについてお送りします。
SVOC、どこかで聞いたことがありませんか?
現役の中高生なら英語の授業でよく耳にしませんか?
そうです、英語のみならずどんな言語にも存在するのがこのSVOCなんです。
どんなに込み入った内容や長い文章でも、またどんな言語であろうとも、このSVOCさえ見抜くことができれば怖いものなしなんです!
さて、それは具体的にどういうことなのか、今日はその点についてじっくりお送りしますね!
■もくじ
1.英語だけでなく何語もSVOCで成り立っている
1-1.SVOCって何だっけ?
1-2.SVOCは骨でその他はゼイ肉
1-3.装飾は基本を身に着けてから
2.英語のSVOCを見抜く方法
2-1.英語のモノマネの時にSVOCを全身で意識すること
2-2.英文読解の時もSVOCだけ見抜いて他は後回しに
2-3.SVOCを見抜く癖が付けば何語でもすぐ覚えられます!
ちなみに、この記事を書いた僕の英語偏差値は38でした。しかしその後、本能に根差した英語学習に取り組んで、TOEIC980点・英検1級まで這い上がりました。
そんなロスジェネおやじの体験談、ぜひご参考にしてください。
1.英語だけでなく何語もSVOCで成り立っている
英語でも日本語でもフランス語でもアラム語でも、言語はこのSVOCという要素の言葉の組み合わせで成り立っています。
いわば言葉の骨格ですね。それさえ見抜くことができればどんな言語でもすんなりと人間の頭の中に入ってきてしまいます。もちろんこのSVOC以外の言葉もありますが、それらはひとまず後回しにしても問題ありません。つまり言語は基本的にはとても単純なものなんです。
1-1.SVOCって何だっけ?
ではまずこのSVOCとは一体何なのか説明しましょう。
これは英語のみならずあらゆる言葉に存在する、「主語(Subject)」、「述語(Verb)」、「目的語(Object)」、「補語(Complement)」のことなんです。
ちなみにそれぞれを日本語に当てはめてみると次のようになります。
・主語→「誰が、何が」に当たる言葉。その文の動作の主人公になる人やモノ。
・述語→その主語(主人公)が「何をする」という行動や「どんな状態である」の「である」にあたる部分を表す言葉。
・目的語→その述語が目的にする対象。例えば「山田はボールを鈴木にあげる」の「鈴木に」の部分。
・補語→その文の主語の状態を示す言葉。例えば「加藤は美しい」の「美しい」という状態を、いわば補うような言葉が補語。
これらのたった5個の性質の言葉を組み合わせた5パターンの基本文型しか言葉には無いんです。
1-2.SVOCは骨でその他は装飾
これ以外の部分はいわばお飾りなんです。例えば下の日本語についてSVOCだけを抜き出してみると・・・。
(例文)
とある老人は万全の防寒対策を施し、尚且つ援助隊の手厚い支援のもとに極寒の雪山の登頂にとうとう成功した。
さて、何とも回りくどくて何が言いたいのイマイチ伝わらない日本語ですね。
しかし、こんな長ったらしい文章でもSVOCを見抜いて裸にしてしまえば簡単に理解できます。
この例文の主語Sは「とある老人」で、述語のVは「成功した」で目的語Oが「雪山の登頂」です。
これらを繋げると、「とある老人は雪山の登頂に成功した」という極めて単純な文章になります。幼稚園児でもわかる言葉ですよね。
そして、その他の全ての言葉はこの文にとっては装飾です。
つまり、第二段階として、この文には一体どんな装飾がついているのかを分解するだけでいいのです。
ある老人が成功した、そして、何を、どうやって、誰と、といった装飾部分をひとつずつこの文の骨組みに付け加えていくということです。
1-3.装飾(おしゃれ)は基本を身に着けてから
ちなみに、これが英語だったらどうでしょう?
大体こんな感じになります。
An old man has finally succeeded to climb a snowy mountain with his thoroughly preparation against extreme cold and a generous assistance by the supporting team.
さらにこの英文の「骨格」はこちらです。
An old man has succeeded to climb a mountain.
SがAn old manで、Vがhas succeededで、Oがto climb a mountainというSVOがこの英文の正体です。
ねっ、簡単でしょ?
このように、どんなに長い英文でもまずはその文の骨格・正体を見抜くこと、それが英語理解のコツのひとつです。
ちなみに、僕はその他の装飾の部分を軽視したり必要がないと言っているのではありません。言葉の装飾部分を自在に操れれば操れるほど表現力がより豊かになりますし、それこそがある意味各言語の文学性の神髄のひとつであると思います。
ここで僕が言いたいのは、英語学習初心者にとってまずは文章の骨格を掴むことが肝心であるということなんです。そして、次の段階として装飾部分のバリエーションを増やしていきましょうという段階を追った英語習得のプロセスについてご理解いただきたいのです。
2.英語のSVOCを見抜く方法
では、日々の英語学習の中でどうやってこのSVOCを見抜く訓練をすればよいのでしょう?
こちらでお伝えしたように、英語学習の本質はモノマネです。そして、モノマネをする際にこのSVOCを常に意識しすることが英語習得の近道なんです。
2-1.英語のモノマネの時にSVOCを全身で意識すること
いつもの英語学習時にまずあなたが意識すべきこと、それはこのSVOCがどの言葉なのかということを意識しながらモノマネをするということなんです。
・Sは主語、つまりこの文の主人公は誰なんだということ。
・Vは述語、主人公が何をするのか、その動作や状態を見抜くこと。
・Oは目的語、その主人公の動作や状態の目的は何かを探すこと、これは無い場合もあるので見当たらなければそれで構いません。
・Cは補語、これは主人公の状態が具体的にどんな状態なのかを伝えるまさに補完する表現です。これも無い場合があるのでその時は気にしなくて大丈夫です。
といった具合に、常にその英文のSVOCを意識していれば、次第にどんなに長い文章でもすんなりと頭に入ってくるようになってきます。
2-2.英文読解の時もSVOCだけ見抜いて他は後回しに
特に大学受験生や英検・TOEIC・TOEFL受験者の方は筆記試験で英文解釈がありますよね。そんな時こそ、このSVOCを見抜く作業に集中してみてください。
大学入試の英語長文なんて意図的に長ったらしい英文を出題して受験生を悩ますことを目的とした非常に陰険なものが散見されます。そんな時こそ焦らずにSVOC探しの作業に集中してみてください。すると、その文章がそのイカツイ見てくれとは違ったチンケな正体を現します。
そうすればこちらのもので、あとはそこに散りばめられている多くの装飾文を丁寧にひとつずつ分解していけば良いのです。
まさにハリボテ、着ぐるみに包まれたヒョロヒョロのもやしみたいなものなので、何も憶することはありません!
2-3.SVOCを見抜く癖が付けば何語でもすぐ覚えられます!
このSVOCを見抜くという言葉の解読作業はあらゆる言語に共通します。
日本語も英語もそうですし、ドイツ語だって中国語だってスワヒリ語だってそうです。
人間が言葉というコミュニケーション手段を使って伝えたい事、その内容は万国共通なんです。しかし、その言葉の音や法則がそれぞれの言葉によって違うというだけの話なんです。
日本語でも方言によって言い回しや発音が違うでしょう?
しかし、SVOCは必ず含まれているじゃないですか。(日本語や一部の言語の場合SVOCの一部を省略する場合もありますが、それは暗黙の了解として互いに省略されたものが何かを理解している時に限ります)
ですので、今後あなたが日本語と英語以外の言語を学ぶ際にもこのSVOCを見抜く癖をつけておけば何語だって怖くはありません。
■まとめ
日本語と英語だけではなく、あらゆる言語の骨格はS(主語)V(述語)O(目的語)C(補語)です。その骨格を見抜く癖をつけて英語学習に取り組むことで、より効率的に英語を習得することができます。
決して骨格以外の装飾を軽視するという意味ではなく、まず第一段階としてその英文の骨子を見抜き、その上でその他の言葉のことを理解するという二段階のプロセスを経ることが難解な文章の解読のコツですし、より豊かな英語表現を身に着ける方法なのです。
日本の大学受験のような、明らかに受験生を悩ますことだけを目的に出題された冗長で抽象的な英文も恐れる必要はありません。そんな英文こそ、まずはSVOCを見抜いてその大した事無い正体を暴いてしまいましょう!