日本人はなぜ英語が苦手なの?
皆さん今日もお疲れ様でしたね!
いやー、それにしてもどうして日本人は特に英語が苦手なんでしょうね?
僕だってそうですし、方や近所の中国人や韓国人は結構ペラペラと英語を話す人が多いと思いませんか?
以前お伝えした日本の英語教育の過ちが最たるものなんですが、それに加えて日本人や日本語に独特の背景もあるのです。
日本人はなぜ英語が苦手なのか、その深い理由について迫りたいと思います。
■もくじ
1.英語と日本語(日本人)の距離とは
1-1.日本語と英語はあまりにも違う言語
1-2.英語を完璧に話そうとする日本人
2.日本人の苦手な英語の克服法
2-1.英語を話すことを恥ずかしがらない
2-2.日本人同士で固まらない
2-3.簡単な単語だけではっきりと話せば大丈夫
■まとめ
ちなみに、この記事を書いた僕は帰国子女でも無くて留学経験も無いですが、TOEIC980点、英検1級まで下克上を遂げた元英語偏差値38のロスジェネおやじです。外国人ともこれまでずっと仕事をしてきました。
1.英語と日本語(日本人)の距離とは
それではまず、英語と日本語(日本人)の距離がどれくらい離れているのかを考えてみたいと思います。
その具体的な例として、日本語と英語の違い、そして日本人に独特な考え方に焦点を当てて解説します。
1-1.日本語と英語はあまりにも違う言語
日本人が英語が苦手な理由の1つ目がこちらです。
日本語と英語は言語的に物凄く離れているんです。それぞれの言語の発音も文法も、まるっきり違うんですよ。
英語はヨーロッパ系の言語が元となっていて、古代ローマのラテン語やそこから発展したフランス語、そしてゲルマン民族に起源を持つドイツ語が合わさったような言葉なのです。
ですので、欧米系の言語が母国語の人にとっては比較的理解しやすい言語なんです。実際に、欧米人は母国語が英語ではなくても、普通に英語を話している人が多いですよね。その理由はこの、言語系統が類似しているという取っつきやすさが背景に有るんです。
ちなみに、日本人の場合は逆に中国語の文字を見たらなんとなくその感じで意味が解ってしまいますよね。例えば「我是日本人」という中国語を見ると、なんとなく「私は日本人だ」って言っているのかなあと想像がついてしまいます。これを漢字とは無縁な欧米人が見ても全く意味不明ですよね。つまりそういうことなんです。
言語として何かしらの共通点が有ると、その言語を学ぶときに大きなアドバンテージになるのです。
1-2.英語を完璧に話そうとする日本人
2つ目の理由がこちらです。
日本人の完璧主義です。
私もそうでしたけど、自分の英語の発音が絶対に下手くそだということが解っていると、英語ネイティブの前でとてもではないけど英語を話す気になれないということがあります。
ことわざで例えると「釈迦に説法」だと思えてしまって何も話せなくなってしまうのです。しかし、考えてみるとその逆パターンについて我々日本人は寛容だと思いませんか?つまり、日本語が下手な外国人に対してすごく親切に接するじゃないですか。そう考えると、何も私たち日本人だけが恥じ入る必要はありません。
ちなみに、英語が母国語ではない欧米の人の英語ですが、発音という側面から言うとネイティブの発音には全然及ばないという人がとても多いですよ。
さらに、英語が公用語とされているシンガポールやインドでは、本当に英語が公用語かと思うような位に発音は訛りまくっています。
しかし、言葉には地域の訛りがあるのは当たり前ですよね。日本語だってそうですよね?僕は青森弁は外国語位にわかりませんし、沖縄や奄美の言葉も全くわかりません。
そもそも英語を普段話している人の8割は英語が母国語では無いと言われている位なんです。ですので、発音から文法から何から何まで完璧に英語を話す必要なんて全く無いんです。
2.日本人の苦手な英語の克服法
それでは私たち日本人が苦手とする英語を、一体どのように克服すれば良いのか解説しましょう。
上に挙げた日本人に独特の英語が苦手な理由を踏まえた上で、その対策について考えてみたいと思います。
2-1.英語を話すことを恥ずかしがらない
昔から人前で英語を話すことは、まるで人前で歌わされるようになんとなく恥ずかしいものですよね。
まさにカラオケと同じで、英語を話したり歌を歌っている姿を人に見せるということになれていませんし、もし下手だったら恥ずかしいと思ってしまいますよね。
しかし、そこを乗り越えないと英語という言葉を身に付けることはできません。そこを乗り越えてこそ英語が身に付くのです。
ちなみに、花粉症の治療のひとつで、原因となるスギ花粉を薄めたものを花粉シーズン前からあえて徐々に体内に入れて抗体を作るという方法があります。徐々に苦手とするものに体を慣れさせるということです。英語もこれと同じで、苦手な英会話に敢えて触れることによって免疫が付いていくものなのです。
そうすれば、英語を話すことの恥ずかしさなんていつの間にか消えてしまいますよ。
2-2.日本人同士で固まらない
これも日本人にありがちな光景ですね。日本人同士、常に群れてしまうという性質です。
これでは英語を話すどころか、英語を話すことの恥ずかしさやモチベーションがますます失われてしまいます。そして、英語なんて必要ないという環境になってしまいますので、永遠に英語は身に付かないでしょう。
日本人が多く留学している欧米の大学では、とにかく日本人学生同士が群れて行動しているという光景が目につきます。先生たちからも群れていないで他の国の人たちとも交流するように言われますが、なかなか殻を破って前に出てくる日本人は少ないようですね。
さらに、欧米の大学なのに教室では常に日本語で会話をしているので他の学生からも変な目で見られてしまいます。「一体この日本人たちは何しに来たんだろう?」と思われてしまいます。
ですので、もしあなたやあなたのお子さんが留学するのであれば、なるべく単独で、日本人があまり居ない学校に留学することをおすすめします。
2-3.簡単な単語だけではっきりと話せば大丈夫
英会話力をアップさる場合、まずは難しい単語はあえて後回しにするのが良いでしょう。その代わりに、以下の簡単な単語での言い回しを意識的に覚えることをおすすめします。
do 、 go 、 be 、 come 、 take 、 get 、 give 、 make
このような基本動詞は、実に多くの言い回しが有りますので、これらを上手く使えば込み入った内容も案外簡単い通じてしまうのです。
そして、英語の内容がわからなくても決してウジウジとしないことが大切です。日本人は、わからないことを「恥」と教育されている部分が有りますので、わからないことをとにかく恥じ入ってしまいます。これを恥の文化とも言いますよね。しかし、欧米では、わからないという意思表示は「真剣に理解しようとしている姿勢」と捉えるのです。ですので、もし何かわからないことがあったら堂々とわからないと言いましょう。
What do you say 〇〇 in English?
英語では○○ってなんて言うんですか?
Why do you think so ?
なんでそう思うんですか?
という具合にどんどん質問しましょう。
みんな喜んで教えてくれるでしょう。
■まとめ
日本語は英語とは全く違う言語ですし、日本人も欧米人とは全く物の考え方が違います。
ですので、日本人が陥りがちな、必要以上に恥じ入ることや、日本人だけで群れるという癖については意識的に修正したほうがいいですよ。
そうすれば、英語を習得するスピードが大幅にアップして外国人ともうまくコミュニケーションが取れるようになるので一石二鳥です。