みなさん今日もお疲れ様です。
さて、受験生の皆さん、そして元受験生の方も、受験勉強を進めていて以下のように感じた事はありませんか?
- これ以上点数が上がらない気がする。
- 模擬試験をどうやって復習すればいいの?
- 受験当日に問題を解けている自分が想像できない。
実はこのような悩みを抱える受験生は結構多いんです。
もちろん僕もそうでした。
そしてこの原因ですが、今現在の勉強の取り組み方に問題があるからなんです。つまり、「毎日の授業勉強が自分に何の効果をもたらしているのか」「今やっている事が何の役に立つのか」という事をはっきり理解せずにただ我武者羅に受験勉強に取り組んでいるからなんです。
もしかすると、この記事を今読んでくれている受験生や元受験生の殆どが、自分が今取り組んでいる受験勉強が正しいのか自信が無い状態なのではないでしょうか?
このような状態での学習は極めて効率が悪いです!
勉強している風でも、大した内容が身に付かずに無駄な時間を過ごして無駄な負荷があなたにのしかかるだけなのです。
やはりあなたの目指すゴールに至るまでのしっかりとした計画が整理されていない状況では何事も良い方向には進みません。
最終的なゴールを見据えたうえで、その途中経過に細かなゴールを設けてそれぞれをひとつづつクリアーすることの積み重ねに取り組む事で、毎日の学習にしっかりとした意味を持たせることが必要です。
受験勉強には息抜きが重要であるという話はこちらでしました。
今日は、受験勉強をどのように効率よく進めていくべきなのか、その計画の立て方と進め方についてご紹介したいと思います。
きっと、これからあなたが受験勉強を進めるに当たって、着実かつ確実に合格に近づくことができるはずです。ぜひ参考にしてみてください。
■もくじ
1. 大学受験を成功に導く勉強法とは?
1-1.苦手部分の明確化により復習の効率アップ
1-2. 最終目標から逆算して着実に勉強を進めるられる
2.段階を踏みながらの学習が重要
2-1.理解する・覚える・演習の3ステップを反復する
2-2.最初の理解は詳しい参考書が効果的
2-3.英語の暗記モノは各分野1冊ずつで十分
2-4. 演習は普段の参考書とは別の問題集で
■まとめ
ちなみに、この記事を書いた僕の英語偏差値は38でした。しかしその後、本能に根差した英語学習に取り組んで、TOEIC980点・英検1級まで這い上がりました。
そんなロスジェネおやじの体験談、ぜひご参考にどうぞ。
1. 大学受験を成功に導く勉強法とは?
受験において英語と言えば、受験生は漠然と「英語」という入試科目の学力を上げることをイメージしがちです。
しかし、そうではなく、まずはこの英語という科目のカテゴリーを「単語」「文法」「英文解釈」という三つに分野に細かく分け、それぞれの能力を個別に上げることを前提とするのがおすすめです。
そうすることで、たとえ僕みたいにスタート時点での英語力が偏差値38レベルの底辺でも、その原因をはっきりと解明することができるます。そして、足りていないカテゴリーの学力を上げるために集中して英語の勉強に取り組むことが出来るのです。
最初にこのカテゴリー別の自分の英語力の把握をするだけで、その先の伸びが大きく変わってきます。
1-1.苦手部分の明確化により復習の効率アップ
このように、日ごろから英語力を分野に分けて勉強していると、解けない問題があった時にその原因が簡単に分かるようになります。そして、原因がわかればその箇所を徹底的に覚えて理解し直せば良いだけなのです。
入試本番のような総合問題や模擬試験、または過去問を解いた後の復習法がいまいち分からないという受験生は結構多いですよね。
しかし、日ごろからこのように英語学習を各分野に分けて勉強していれば、このような問題は起こらずにスムーズに復習して習得できるのです。
例えば、模擬試験の結果が悪かったとしても、その理由が「単語力不足」や「英文解釈能力の不足」や「英文法知識の不足」のように分野を特定することができます。
そして、単語力不足であれば単語を覚えることに重点的に取り組めば良いし、英文解釈能力が足りないなら、重点的に英文解釈力アップに傾注すれば良いのです。
これは英語だけではなく、数学や日本史や国語についても同じことが言えます。
数学ならその理論を理解していれば解けたのか、或いは単に公式を忘れていただけなのか、それさえ分かれば復習は簡単ですよね。自分に足りない部分を集中的に補えば良いことだけなんですから。
1-2. 最終目標から逆算して着実に勉強を進めるられる
このように、英語の学習内容を分野別にして学習すると、自分の学力を「見える化」することができるので。つまり、最終目標に到達するまでにすべきことを逆算してはっきと把握できるのです。
例えば、英語科なら単語、文法、英文解釈の知識をそれぞれの分野を、自分の目指す大学の入試問題が求めるレベルまでに上げれば必ず合格点を取る事が出来ます。
仮に今現在自分の学力が合格点に達しないレベルだったとしても、「あと単語をどれくらい、文法はどのくらいの項目を覚えれば合格点に到達する」というように今の自分に足りない部分をはっきりと把握する事は非常に重要なんです。これは、受験のみならずあらゆる学習を着実に進めるために不可欠な要素なんです。
今の自分に出来る事と出来ない事をはっきりと知ることで、これから出来るようにすべき事をしっかりと把握することが大前提です。それが出来ていないと、そもそも受験勉強が進んでいるのかどうかもわからないまま何となく机に座って勉強をした気になっているだけになってしまいます。
2.段階を踏みながらの学習が重要
勉強をする際には必ず「何のためにこの学習をするのか」ということをはっきりと意識することが必要です。
以前こちらでも書いたように、英語を学習するモチベーションを出来る限り明確にし、そのことを自分の本能として持ち続けることが肝心です。
その上で、具体的にどのように学習を積み重ねていくのかをお送りします。
2-1.理解する・覚える・演習の3ステップを反復する
勉強の基本的流れ、それは「理解する」→「覚える(暗記)」→「演習」という3ステップです。これは受験だけでなく全ての勉強の基本です。
日本の受験勉強でおこなう作業の大半はこの「覚える(暗記)」に偏重しており、暗記さえしてしまえば合格点を取ることが可能なんです。
しかし、暗記した事柄を受験本番まで維持し、入試で回答出来るためには単なる暗記だけでは太刀打ちできません。しっかりと上記3ステップを経る必要があるんです。
もっとも、大半の受験生は無意識のうちに上の3ステップを踏んでいるのですが、このことを意識して勉強しているか否かで学習の効果と学力向上の早さには大きな差が出てくるのです。
例えば、「理解」が伴っていないのに、いきなり文法問題を解いて、解らなかったらその答えだけを暗記する受験生が結構いますが、その学習法は極めて効率が悪い方法です。
これは、人間が何の法則性も無い数字の羅列を記憶しにくいのと同じことで、その物事の意味を「理解」しないと記憶として定着しないのです。
つまり、こちらでお送りしたように、物事にはその意味付けが必要ということなんです。
意味付けを伴わないド暗記は逆にとても難しいものなんです。
しかし、英文法であればその法則や意味を頭で「理解」したうえで更に、その理解した知識を何回も繰り返して出し入れすることで、本当の意味において物事を覚えることができるんです。
勉強の最初の段階では、どんな科目でも、まずその物事の意味と価値をしっかりと頭で理解することが肝心です。そうすれば、その後の細かな暗記ものを断然効率よく進めることが出来るのです。
さらに、その先の「演習」も、この2段階をしっかりと踏襲すればするほど効率的に行うことができるので、最終的には良い結果に直結するということなんです。
2-2.最初の理解は詳しい参考書が効果的
ちなみにこの一連の学習3ステップの中で最も時間をかけるべきなのは「覚える(暗記)」の段階です。最初の「理解」の段階はあまり時間をかけるべきではありません。
あくまでも合格レベルに英語力を上げるために必要なのは2段階目の「覚え(暗記)」が必要な量備わっているという状態なので、「理解」はあくまで土台であるということなのです。
そこでおすすめしたいのが、英語の理解本と呼ばれる教科書の内容をわかりやすく印象に残りやすい表現で説明してくれている参考書なのです。
説明を聞いたり映像を見るのは時間がかかりますが、理解本であれば必要な箇所を辞書的に読むだけなのでそこまで時間はかかりません。
また、一回で理解できない内容が有っても後から難解も読み返す事が出来ます。
この最初のステップである理解の段階では、難解で細かな内容は覚える必要は無く、各単元の基本的な事項をしっかりと把握できれば良いのです。
ちなみに、長文読解だけはどうしても苦手で力が上がらないし時間がかかるという人は、こちらの<Z会Leadway>(Z会のノウハウが詰まったオンラインと添削指導新プログラム)の利用をおすすめします。
その際には、自分の目指す大学のレベルに合った講座を視聴するようにしましょう。あまり簡単過ぎても時間が無駄になってしまいますからね。
2-3.英語の暗記モノは各分野1冊ずつで十分
難関大学を含め、英語であれば各分野(文法、語彙、長文読解)の参考書をそれぞれ1冊ずつ完璧に正答出来るようになれば大抵どの大学でも合格できます。
もちろん受験する大学のレベルに合わせた参考書が必要という前提のもとです。
そして、各分野で使用する参考書を1冊ずつ決めたら浮気はせずに、受験本番までひたすら繰り返して学習しましょう。
どうしても、その参考書には乗っていない知識や、過去問や模試などの演習で得た覚えておきたい知識がある場合は、その一冊の参考書に書き込むようにして、あれこれと参考書を増やさないようにしましょう。
人間の記憶の定着率は再生をどれだけ繰り返したかという回数に比例するという科学的な証明もなされているのです。
ゆえに、色々な参考書やノートなどに情報が分散されているよりも、なるべく一つの参考書に覚えておきたい知識がすべて詰まった状態で学習する方が勉強が捗るという事は明らかです。
2-4. 演習は普段の参考書とは別の問題集で
演習とは「覚えた(暗記した)」知識を生産する( 外に出す) 作業です。
たとえ理解して覚えた(暗記した)内容でも、それを自分の頭を通じて生産するには慣れが必要です。
せっかく「覚えた(暗記した)」知識を受験本番でうまく使えないのでは意味がありませんよね。
この3ステップを割合で示すと、理解が10%、覚える(暗記)が80%、そして最後の10%が、答案用紙に知識を書き込むための「演習=生産」の練習です。
理解と覚える(暗記)のためには1冊の参考書を何回も繰り返す事が重要である事は上述の通りですが、演習の際には普段使用している参考書とは全く別の問題集を使うことをおすすめします。
その時に問題が解けるか解けないかは気にする必要ありません。
目的はあくまで生産(入試本番)の練習なのですから。
それよりも、解けなかった場合に「なぜ解けなかったのか」をしっかりと把握し、そして対策をする、このプロセスを繰り返すことで、解ける問題を確実に解くことが重要です。
間違えた場合、答えを見て「なんだこういうことか!これなら正解できたのに・・。」と思うことがよくあると思います。
しかし、それこそが演習不足による弊害なんです。
「理解」→「覚える(暗記)」がしっかりできていれば、受験終盤の二ヶ月ほど演習を繰り返せば、面白い程成績は伸びます。
「理解」・「覚える(暗記)」・「演習」の意味を把握せずに何となくダラダラと英語を勉強していると、この最後の仕上げができず、結局伸びるはずだった成績が伸びずに終わってしまう受験生は非常に多いんです。
それでは非常にもったいないので、ぜひ、この3ステップの意味付けを理解したうえで学習することを心がけて欲しいと思います。
■まとめ
英語科目の勉強を始める前には、英語を各分野に分けてそれぞれの分野ごとに自分の能力を磨いていくという学習計画を立てることが大前提です。
そして、学習も目標から遡って各段階に分けることで目的意識をはっきり持ちながら学習するころが肝心です。
これらを実践することで、自分が英語学習においてすべきことが明確になり、一つ一つの学習の効率が大幅に上がることは間違いありません。
これらのことは当たり前のことだと感じた受験生も多いと思います。しかし、初めからこれらを理解している受験生は非常に少なく、逆に理解している受験生は効率よく成績を上げていきます。
もしあなたが今までただ我武者羅に受験勉強を進めているのであれば、英語学習内容を各分野に細分化し、それぞれの分野で自分に足りないものをリストアップすることで明確な目標を持ち効率良く勉強を進めてみてください。
それを実践すれば、効果は必ず実感できることでしょう。