偏差値38からTOEIC980点まで這い上がったロスジェネおやじの下克上人生物語

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中学受験英語ってどういうこと?【驚愕の事実】

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中学受験英語ってどういうこと?【驚愕の事実】 

 

みなさんお疲れ様です。

さて、今日は驚きの事実をお送りしましょう。

 

ご存知の方もいらっしゃるでしょうけど、何と中学受験で英語が試験科目になっている場合があるんですよ。英語と言えば私のようなロスジェネ世代なら中学校1年生から英語の授業が始まりましたよね。今でも本格的な英語の授業は中学校から始まっています。

 

ところが中学受験、現在小学校六年生の子供の受験科目に英語があるという事実、一体どういうことなんでしょうか?

 

今日はこの驚きの事実と、その背景に迫ることで英語学習の根源に迫りたいと思います。

 

■もくじ

1.中学受験英語ってどういうこと?

 1-1.英語で受験できる私立中学が急増してる

 1-2.なぜ小学6年生に英語科目で入試を実施するのか

 1-3.小学校でも英語が必修になるということ

2.英語は早く始めた者勝ち

 2-1.子供の方が本能的に物事を覚えやすい

 2-2.帰国子女は断然に有利

 2-3.同時に日本語にも万全を期すこと

■まとめ

 

このブログを書いている僕は中学受験もしていませんし、高校は底辺ですが大学から下克上、TOEIC980点、英検1級まで這い上がりました。

 

1.中学受験英語ってどういうこと?

 

僕は中学受験はしていません。当時は大阪と高松に居ましたが、大阪では今と同じような中学受験熱があったことは覚えています。物凄くできる子は灘中や洛星や洛南を目指していた記憶がありますが、毎日物凄い量の参考書が詰まったリュックサックを背負って塾に通っていましたね。

それを横目に僕は野球やサッカーやファミコンに夢中になっていました。しかし、当時は英語を受験科目として勉強しているという同級生は聞いたことがありませんでした。趣味程度の子供英会話に通っている子は何人か居ましたがかなりの少数派です。


一体現代の中学受験はどうなっているのでしょうか?

 


1-1.英語で受験できる私立中学が急増している

Yellow Tassel

こちら「首都圏模試センター」によりますと、2018年の首都圏中学入試で行われる「英語(選択)入試」の実施校数は、前年の95校から17校増えて、計112校(うち私立中学校は111校)に上るそうです。

首都圏の中学入試では、2014年から2016年にかけての4年間に、一般入試で(帰国生入試以外で)「英語(選択)入試」を実施した私立・国立中学校は、15校→33校→64校→95校(うち私立中学校は94校)に増えてきたとのことです。

しかも、とある首都圏の私立中学は英検の準一級レベルの問題を出題すると明記している位です。もちろん英語科目は選択科目であって、通常通り小学校で習う国語や算数や理科や社会でのスタンダードな受験がメインではあります。英語で受験するのはあくまでレアケースではあります。

しかし、その中学受験英語というものが一体どれくらいのレベルを求めているかと言いますと、私の見た所大体現在の大学入試の偏差値60レベル位の大学の入試英語問題の実力を求めていますね。

これが帰国子女ではなく国内育ちの子ども向けとは結構驚きです。ちなみにこれらの問題を同じ年齢の英語ネイティブスピーカーの子供に解かせても半分以上が合格点には達しないでしょう。


1-2.なぜ小学6年生に英語科目で入試を実施するのか

Pen on Top of White Printer Paper

あくまで選択科目と言いながら、なぜ英語科目を小学校6年生に受験科目として課すのでしょうか?しかも大学入試レベルで偏差値60程度のハイレベルなものをです。


この背景には、日本の大学入試と英語教育自体の大幅な変革、そして小学校での英語科目の正式な教科採用に先駆けた、私立中高一貫校の英語教育への意気込みの反映といえるでしょう。また、2020年に実施される大学入試改革においては、従来の日本の英語教育の課題とされてきた「英語4技能」を総合的に評価するため、英検やGTEC-CBT、IELTS、TEAP、TOEFL-iBT、TOEICなどの民間資格や検定が導入されるという方向性が示されています。

 

そのような大学入試における英語科目の大きな方向転換に先んじて対応しようとする私立中学の方針を表したものともるでしょう。その証拠として、英語の筆記試験は実施せずに、英語での面接やグループワークでの「英会話力」に重点を置いて、受験生の会話力や聴解力を入試評価のポイントとする私立中学もあるのです。

 


1-3.学校の英語教育の過ち

 

言葉の4技能とよく言われますが、それは「会話力・聴解力・読解力・記述(文法)力」のことを指します。言葉というものはそもそもは話してなんぼ、聞けてなんぼの世界ですよね?文字の読み書きは二の次です。

実際にその昔には「文盲(もんもう)」と呼ばれた、貧しくて学校に行けずに日本語の読み書きができない子供たちが沢山居ました。しかし、そのような子供たちでも話すことと聞くことは自然に出来るようになっているのです。

それは一体何を意味するのでしょうか。

つまり、その裏返しそが、これまでの日本の英語教育の大いなる過ちということなのです。日本の英語教育というものは、その昔「文盲」と言われた人たちにも備わっていた会話力と聴解力を極端に軽視し、読解力と記述力だけに大幅に偏重した英語教育を国民に実施してきてしまったのです。

そして、そのことこそ、僕がしつこく言っている「本能で学ぶ英語」「本能に根差した学習」とは180°逆の話だということなのです。こんな英語教育を受けていたら、イギリス人だって英語を話せませんよ。

 

 

2.英語は早く始めた者勝ち

 

英語教育の根源が見直されようとしている中、どのように英語と向き合えば良いのでしょうか?

とりわけ、これから受験で英語が必要になる子供たちはどのように英語を学ぶべきなのかを考えてみたいと思います。

 


2-1.子供の方が本能的に物事を覚えやすい

 

これは明らかな事ですが、若ければ若い方が頭がやわらかいので物覚えも断然早いですよね。

僕が4歳で大阪にいきなり放り込まれた時のことを思い出してください。あっという間に大阪弁ネイティブ並みになっていたでしょう?

ということは、英語を中学受験に科目にして良いかどうかという議論はさておき、英語学習を始めるのは早ければ早い方が良いということです。しかも、僕が一番肝心なことと言っている「本能として英語を学ぶ動機付け」は、若ければ若いほど簡単に覚醒出来るのです。

もちろん子供がそうなるためには、学校の先生がしっかりとその点を動機付けしてやることが義務ですし、それが教師に無理なら親が責任をもって対応してやることです。その子が生きる本能として英語が必要だと納得できるように誘導すること、それこそが英語教育だと僕は切に思うわけです。英語に限らず全ての学びにおいてです。

 

 

2-2.帰国子女は断然に有利

Four Men Sitting on Platform

 

もし僕が大阪ではなくイギリスやアメリカやカナダやオーストラリアに連れまわされていたら今頃どうだったと思いますか?

 

おそらく英語ネイティブ並みになっていたでしょうね。

 

考えてみればこれは当たり前のことです。僕が大阪の幼稚園ではなくロサンゼルスの幼稚園にいきなり放り込まれていたら、同じように最初はパニックになって登校拒否になり、しかし1週間後には何となく先生や同級生のモノマネを初めて、1か月後にはペラペラと英語で皆と絡んでいたことでしょう。

 

という具合に、英語圏の帰国子女は断然に英語学習において有利なんです。当たり前ですよね、自分が生きていくために英語が必要なわけですから、日本で英語を学び始める際の本能に根差した動機付けを考えるまでも無いんですから。帰国子女のアドバンテージは、日本に帰ってきてからのメリットも計り知れません。はっきり言って一生の財産となることでしょう。

 

 

2-3.同時に日本語にも万全を期すこと

Man Walking on Grey Concrete Alley Surrounded by Buildings

帰国子女のメリットを散々指摘しましたが、気を付ける落とし穴もあるんです。それが「日本語力」です。

 

僕は高校時代と大学時代には周囲に帰国子女が結構居ましたが、彼ら彼女らの日本語力を見ていて、気を付けないと結構痛い目に遭うと思いました。

 

特に高校時代に出会った帰国子女の日本語力は結構酷かったです。携帯用傘のことを「おりたたみ」って言いますよね。しかしとある帰国子女の同級生は「おりたため」って言っていたんです。あとは、漢字が小3レベルだったり、ものすごく字が汚かったり、というような日本人離れした日本語力の低さには驚きました。

 

その点は、補習校と呼ばれる現地の日本人学校や親がしっかりと教えてあげないと、日本人なのか外国人なんかその子のアイデンティティーがあいまいになってしまうという落とし穴があるのです。

 

ですので、帰国子女であっても日本語の教育については細心の注意を払ってケアしてあげる必要があるんです。

ちなみに、僕の進んだ大学ではそのような日本語能力の低い帰国子女は居ませんでした。英語はネイティブ並みで、日本語も偏差値70レべルという育成成功の帰国子女ばかりでした。僕は下克上で何とかそのレベルの大学に成り上がったので、その階層においてはそのような心配には及ばずといったところでしたね。

 

 

■まとめ

 

中学受験で英語科目が課されているなんて驚きですよね。あくまで選択科目のひとつとしてですが、そのレベルは大学受験での偏差値60レベル位のかなりの高水準のものなのです。

さらに、中学によっては会話力や聴解力を問う英語の試験内容となっていて、2020年から大改革が行われる学校教育における英語を先取りしたものとなっています。

やはり、日本もようやく重い腰を上げて「本能に根差した英語学習」に取り組みはじめるようですが、その点英語圏の帰国子女は断然有利ですよね。既に生きるための本能として英語を学んでいるからです。

しかし、帰国子女は日本語力については油断すると平均的な日本人よりも日本語力が劣ってしまうので、その点は親なり教師がしっかりとケアしてあげる必要がありますね。

 

 

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